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ジオ・プロダクト オブジェ 十得鍋 違いは?
宮﨑製作所には、お鍋のシリーズがいくつかあります。その中で、「ジオ・プロダクト」「オブジェ」「十得鍋」それぞれどう違いますか?どれがおすすめですか?とご質問いただくことがございます。
今回は、「ジオ・プロダクト」「オブジェ」「十得鍋」の違いとそれぞれの特徴をお伝えできればと思います!
材質
まずは、材質から比べてみたいと思います。
3つとも、ステンレス多層構造の材料を使っています。表面(お鍋の外側と内側)はステンレスで同じですが、真ん中に挟まれている素材がアルミニウムだったり鉄だったりします。また、何層になっているかの違いがあります。
ジオ・プロダクト
ジオは全面7層鋼の素材を使っています。
アルミニウムがステンレスにサンドイッチされている材料です。断面図はこんな感じ。
オブジェ
オブジェは、全面3層鋼の素材を使っています。片手鍋や両手鍋などの一般的な形のものは、鉄がサンドイッチされた材質。
玉子焼きやフライパンなど、断面がまかれていない形状のものは、アルミニウムがサンドイッチされた材質です。
十得鍋
十得鍋は、全面3層構造で、アルミニウムがサンドイッチされた材質のものを使用しています。
どの素材も表面はステンレスなので、耐久性があり衛生的なお鍋です。そんなメリットをもつステンレスですが、熱伝導が悪く、一か所に熱を持ちやすいので熱の伝わりにムラが出てしまいます。そのデメリットを解消するために、熱伝導の良いアルミニウムや鉄をサンドイッチして全体にムラなく熱が伝わるように多層鋼を選んでいます。この3つの中でどの素材が一番いいかというのは難しく、どれもいい素材です。ですが、どれが高いかといいますと、7層構造のジオ・プロダクトの素材が一番高いです。次に全面三層鋼のアルミニウム芯、続いて鉄芯となります。素材的にアルミニウムより鉄が安価だからです。素材の値段が違うので、それぞれの商品の値段も違ってきます。
【余談】宮﨑製作所では、使っていない素材ですが海外のお鍋では、お鍋の底だけ多層鋼で、お鍋の側面はステンレス単層というものもあります。これは、多層構造の素材をお鍋の底だけ接着していることで、側面は単層となっています。火力が強くスープや煮込み料理が多いヨーロッパでは、合理的な底だけ多層のものが多いと上司から教わったことがあります。日本では煮物を作る機会が多いので、底だけ多層よりも全体が多層になっていて包み込むような熱周りの方が日本料理には向いているかなと思います。素材をチェックするときに、全面多層なのか、底面多層なのかチェックするのもいいかもしれません。
断面
お鍋の断面はそれぞれ、こんな感じです。ジオ・プロダクトはアルミニウムを挟んでいますが、アルミニウムが表面に一切出ないように加工しています。オブジェは断面を丸めて、鉄が表に出ないようになっています。十得鍋は層のままの断面になっています。ジオ・プロダクトは食洗器OK表記になっています。オブジェはハンドルとつまみがフェノール樹脂なので、食洗器NGです。十得鍋はアルミニウムが表面に出ているので、アルムニウム対応の食洗器用洗剤以外はNGです。十得鍋の蓋のつまみはフェノール樹脂の為、食洗器NGです。ただ、長ーい目で見ると、食洗器は使わない方が長持ちすると思いますので、ジオ・プロダクトは食洗器には入れられますが、入れない方がより長くご愛用いただけると思います。
ジオ・プロダクト | オブジェ | 十得鍋 |
食洗器 ○ | 食洗器 × | 食洗器 × ※アルミニウム対応洗剤なら鍋のみ○ |
機能性
機能面でいうと、ジオ・プロダクトと十得鍋は多機能です。「無水調理」「無油調理」「余熱調理」「オーブン調理」「炊飯」ができます。オブジェは、特殊な調理は難しいです。蓋に蒸気穴がついているので、真空状態にはならないのです。ですが、オブジェは優等生です。普段のお料理をそつなくこなしてくれると思います。いろいろなお料理に挑戦!という意味では、ジオか十得がおすすめです。
3つともIHと直火どちらもオッケーです!
研磨仕様
研磨仕様に関しては、すべてミラー仕上げです。素地から、滑らかになるように磨いているので汚れが付きにくく、落ちやすいのが特徴です。見た目だけミラーにすることも実はできるのです。ですが、それでは表面がぼこぼこなところに表面だけ磨いているということなので、ぼこぼこの間に汚れがたまって落ちにくいのです。
保証期間
ジオ・プロダクト | オブジェ | 十得鍋 |
15年保証 | 5年保証 | ずっとケア |
保証期間は設けてありますが、期間を越えても修理やメンテナンスは受け付けています。オブジェは5年保証ですが、30年以上ご愛用いただいてるお客様もたくさんいらっしゃり、30年前のオブジェがメンテナンスで磨き直しに帰ってきてくれたりします。うれしいですね。ずっと長くご愛用いただきたいと思っておりますので、保証期間は関係なく、お気軽にご相談いただければ幸いです。
おすすめは?
何を最優先にするかによって、3つのうちどれをお勧めするかは、変わります。
マルチになんでも、色々な調理法にチャレンジしたいという場合は、ジオ・プロダクトをお勧めします。矛盾するかもしれないのですが、ジオは上級者のような調理法ができる一方で、お料理の失敗を防いでくれることもできるので、初心者の方にもお勧めしたいです。板厚が厚いので、焦がしにくく、もしも多少焦がしてしまっても何事もなかったかのように失敗をフォローしてくれます(笑)
収納性重視なら十得鍋一択です。重ねてしまえますし、重ねても鍋底がくっつかないので衛生的です。機能面では、ジオ・プロダクトと同じ調理法が可能です。板厚の違いと材質の違いはありますが、ジオに劣るということはないと思います。板厚は違いますが、ジオの方がめちゃくちゃ頑丈に対して、十得はめちゃ頑丈くらいの違いです。お料理への味の影響も、ないと思っていただいて大丈夫です。ただ、十得鍋さんつまみが好きじゃないとお声をいただくこともしばしば、、、そんな時は裏ワザとして、ジオの蓋が使えます(笑)幸いなことに、十得鍋は蓋と本体が別売りなので、蓋をジオのデザインにしてしまえばいいのです。(宮﨑製作所のオンラインショップでジオの蓋のみの購入も可能ですし。おそらく取扱い店舗様でも蓋単体でお取り寄せしてくれると思います)
オブジェは、3つの中で一番軽いので、軽さ重視ならオブジェです。多機能ではありませんが、地道に頑張ってくれるお鍋です。そして、一番サイズ・形のバリエーションがありますので種類豊富な中からお選びいただけます。そして、一番の古株で一番のロングセラーです。使いやすさから、ずっと愛していただいているのかなと思います。
お客様の中には、ジオとオブジェ、十得鍋とオブジェなど、シリーズを越えて宮﨑製作所のお鍋をご愛用いただいている方もいらっしゃいます。同じ会社のお鍋だったんですね。とお話になることもしばしば(笑)
「ジオ・プロダクト」「オブジェ」「十得鍋」の比較は、こんな感じです!もっと知りたいことがありましたら、是非お問合わせください♪
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